皆様、こんにちは。
前回、前々回はこちらです。
妙見岳で霧氷撮影を満喫していたところ、2人の女声が装備を整え、先へ行こうとしておられました。
写真を撮り忘れましたが、そこには『ここから先は装備と経験が必要です』的なことが書かれた看板があります。
元気だなあと思いながら少しお話を聞きます。
そうすると、北側はもっと霧氷がきれいだとのこと。
しかし、看板には装備と経験が必要と書いてあります。
今日はここ妙見岳で引き返すつもりでしたし、登山経験なんてありません。
「私には無理でしょう」と言うと、「大丈夫大丈夫。危ないと思ったら引き返せばいいんだし」とじつに軽く言われました。
ようしそれなら行ってやろうとこれまた軽く決めます。
こうしてカメラバッグにカメラをしまい、いざ出発。
妙見岳から矢印の方向へ向かって歩きます。
おお、確かに 綺麗です。
落ちている氷もきれいです。
ただ、氷が踏み固められて滑りやすくなっていますし、日があたっているところはぬかるみになっています。
トレッキングシューズを履いていますが、これだけではあぶないです。
しかし、この状況は前回霧氷を撮りに来たときに経験済み。
備えがあります。
それがこちら、スパイクです。
靴の上に取り付けることで、滑りにくくしてくれます。
実際、これをつけていた間、滑ってひやりとすることは一度もありませんでした。
ただし、硬い地面では逆に歩きづらいし滑りやすくなります。
脱着はそれほど面倒ではないので、地面の状況によって着けたり外したりしましょう。
と言っても、この登山道では外す必要はほぼありませんでした。
ぬかるみが多かった上に急な道もあり、スパイクのグリップ力は頼もしかったです。
木の幹にもこのように霧氷が着くとは驚きでした。
枝についているのはまた違った趣があります。
稜線を歩いていくと、やがて霧氷は見えなくなりました。
トレッキングが楽しくなってきていたこともあり、このまま行けるところまで行くことにしました。
「国見分かれ」という地点に着くと、そこからけっこう急な道に変わりました。
分かるでしょうか。
急な坂、階段になっているところも段差が非常に大きくなっています。
おまけに雪解けでぬかるみ。
これ、谷底まで降りるんですよね。
段差が50センチ以上ある場所もあり、一脚があって本当に良かったです。
次は絶対に登山用のストックを準備しよう。
この道を進んでいると、反対から年配の男性が登ってきました。
その方はキャノン 5D3を首から掛けていました。
写真家であることは一目瞭然だったので、少しお話を聞いてみました。
何度もよく来られているそうで、一番の見所は「鳩穴分かれ」から「霧氷沢」までだとのこと。
地図を見たらこのあたりです。
・・・・一番険しいところじゃないですかヤダー。
無理じゃね?と思っていたら、「大丈夫大丈夫、若いんだから」とこれまた実に軽く言われてしまいました。
悩みつつもお礼を言ってお別れします。
苦労しながらついに谷底に到着です。
そして運命の分かれ道、「鬼人谷口」に着きました。
さて、どうするか。
最初に書いたとおり、今日は妙見岳で引き返すつもりだったので、食べ物は全く持っていません。水分も残りわずか。
時間は11:30を回っています。
先程のおじさんの話では2時間はかかるようです。
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今回はやめることにします。
安全第一。
でも次は必ずこっちに来るぞ。
そう決意して仁田峠駐車場を目指します。
幸い、ここから先は難所はありませんでした。
道も整備されており、楽に進むことができました。
本当にありがたかった。
そしてついに戻ってきたー!
時刻は12:30。
丸3時間かけてのトレッキングとなりました。
達成感が半端ないです。
登山にハマるひとはこの達成感を味わうために登るのでしょうか。
予定外のハードなトレッキングでしたが、とても楽しかったです。